“会いに行ける歌のお兄さん”として子どもたちに大人気のCHI-MEY(チーミー)の2ndシングル「ちいさなうた」が発売中だ。なんとこの歌は、Kiroroの金城綾乃とオレンジレンジのHIROKI、NAOTOとコラボした、愛情と優しさと幸せがいっぱいに詰まった曲になっている。
コレボレーションのきっかけは、1stシングル「フレ!フレ!大丈夫!」がNHKみんなのうたで放送されたことから始まった。「金城さんはちょうど3人目のお子さんがお腹にいらしたときで、夕食を作ってるときにテレビから流れてきて、何だろうこの曲は!?とチーミーのことを調べてくれたんです。その後ライブにも来てくださって、何か一緒にできたらいいですねというところから、今回の曲作りにつながりました」
この歌の歌詞は、これまでのチーミーの曲とは違う視点で作られているのだが、それはお母さんたちから子どもたちへ向けた曲というところ。「子どもからお母さんたちへという歌詞は、自分が5歳なら5歳の子どもの目線に戻って作れるのですが、逆のお母さん目線からの歌詞は想像でしか書けてなかったんです。そこで、実際にお母さんでもある金城さんにリアルな視点を入れていただければと、協力をお願いしたんです」
一方のオレンジレンジの2人は、チーミーの子ども用のDVDを見る機会があって、興味をもってアプローチしてきたという。「偶然なんですけど、3人とも沖縄出身というつながりがあって、今回一緒にコーラスで参加してもらいました。ミュージックビデオの撮影ではみんなで沖縄に行って、子どもたちと一緒に歌いました」。レコーディング風景も挿入されたそのMVの雰囲気は、たくさんの笑顔にあふれている。
〈おおきくなると素敵なことがたくさん待っているんだよ/君に出会えたことが その1つだよ/シャララララララ/ちいさなうたがいつもそばにあるように/これからもたくさん思い出をつくろうね〉__ちいさな“うた”とは、“幸せ”のことでもある。「歌や音楽がある環境や状況って幸せなんですよ。幸せだから鼻歌が出てくるし、音楽が聴ける人間でいられる。大人になると辛いこともあるけれど、生きてるってことってやっぱり楽しいことなんだっていうことを子どもたちに伝えたいし、お母さんやお父さんにも元気を出して欲しい。実際にお母さんたちと同世代のミュージシャンと、胸を張ってこういった曲をうちだせるのは本当に嬉しいです」
カップリングの「おやすみのくも」は、これまたチーミーならではの子守歌で、こちらもピアノで金城が参加している。「おやすみのくも」とは、ふかふかの毛布や掛け布団のことで、「おやすみのくもが来たわよ〜」とお母さんたちが優しく包んであげる光景が浮かんでくるようだ。「僕にとっては、恋愛の曲よりこういう歌のほうが、書きごたえ、伝えごたえがあるんです」
そんなチーミーの子ども時代はというと、小学校の先生だった母親に学校や先生という仕事の楽しい話を聞いて、「早く大きくなって先生になりたい」と思っていた。ピアノをやっていた姉の影響で中学の頃からは音楽にも夢中になり、高校ではバンドを組んでミクスチャーやヒップホップもかじったりしたが、やはり1番深いのはポップスだと気づき、ひとりで歌いたいと思った時に、チーミーが生まれた。小学校や幼稚園の教員免許も取得していたが、いつか別のカタチで子どもたちへ返せたらと音楽の道に進み、今では、音楽だけでなく、イラストや絵本、エンターテインメント性抜群のショーなど、マルチな活動で子どもたちにも夢と幸せを与える存在になった。
どんどんと広がるチーミーの世界を丸ごと表現するのが「ジェイ厶ランド」だ。チーミーのライブは、観客をジェイ厶ランドに招待して、チーミーやその他の住人(キャラクター)たちがミュージックショーを楽しんでもらうという趣向。ショッピングモールや幼稚園へ出かけてのショーもたくさん行っているチーミーの夢は、遊園地のようなリアルな「ジェイムランド」を各地につくることなのだ。morphで毎月行なっている「大人向け」のミュージック・ショーでは、「大人の皆さんに“童心ビーム”を撃って、恥ずかしいとかいう気持ちを全部なくして、子どもに戻してあげます(笑)」という。もちろん子連れも大歓迎。積極的に、ジェイムランドの魔法にかかりに行こうではありませんか。
official site:
http://www.chi-mey.com/