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 4月25日(木)にワンマンライブを行うM.K.5は、サックス奏者Mizuを中心に活動するインストゥルメンタルバンド。Mizuのソロプロジェクトのバンドスタイルとして2011年12月にスタートし、当初はサックスだけでなくボーカルも担当。インストと歌モノの両方で構成されたライブ活動を多方面で活躍するアーティストのサポートを受けて展開していた。「ソロをやりながら、いいメンバーに出会えたらドンドンM.K.5の一員になってもらえたらと思っていました」(Mizu)。そうしてまず加入したのが、最初のライブからベースを弾いてもらっていたYo-changだ。「僕が以前加入していたバンドでサポートとしてサックスを吹いてくれたのが知り合ったきっかけです。演奏も好きでしたし,同年代ということもあってすぐ仲良くなりました。でも僕がそのバンドを辞めて同じステージに立つ機会がなくなって残念に思ってたので、誘われた時はすごく嬉しかったですね」(Yo-chang)。

 その後、ライブを重ねながらバンドとしての方向性を模索し、また周囲のアドバイスも受けて、インストゥルメンタルだけのサウンドを追求していくことになる。「始めた時は順調に進んでいたんですけど、冷静に考えて今後どうしていこうかとYo-changにも相談して、せっかくこういう楽器を使ってるんだから、もっとその可能性を推し進めていこうと。最初の1年弱は、歌を歌ったり、ライブではイケイケのロックバンドとも対バンしたり、エンタメ的な振り付けをして演奏したりと、かなり試行錯誤しました。今はインストに絞ったことで一番しっくりきてますね」(Mizu)。「それぞれ楽しかったですけど、今のメンバーがだんだんサポートから正式にメンバーになるにつれて、インストが一番持ち味を出せるなと思っています。最近はライブでもお客さんの反応も含めて今まで以上に手応えを感じてきています」(Yo-chang)

 インストといっても、こだわっているのはポップさだ。いわゆるジャズのインタープレイ中心ではなく、歌モノ同様に楽曲におけるキャッチーさを大切にしている。Aメロ〜Bメロ〜サビという構成の曲もあれば、テーマがあってそこから発展している曲もあり、メンバーそれぞれが持ち寄って多様な曲づくりをしている。「歌がない分、逆に聴く人のイマジネーションによって解釈の幅が広がるということも言えますよね。例えば僕らが悲しいときに作った曲でも、楽しく聞こえる人もいるだろうし、それでいい」(Yo-chang)。2012年10月には初のインストゥルメンタルのミニアルバム『TRANSFER』をリリースした(現在LIVE会場限定発売中)。

 インストへ傾いていく中で加入したキーボードの市原俊明は、誘ったのではなく自ら加入を希望したメンバー。「サポートもまだ2回しかお願いしてなかったんですけど、その2回目のライブで、仲間に入れて欲しいと言ってくれました。彼はアメリカで音楽の勉強をしていたりサポートの仕事も一番数多くやっていて、一緒にやっていて勉強になることも多いです」(Mizu)。そして昨年末に加入した最年少のメンバーが、もともとYo-changの知り合いだったギターの松井ジャーマンJr.。「スケジュールの都合もあって、ギターはなかなか固定しなかったので、松井君に頻繁にお願いするようになってから、飲みながら口説きました(笑)」(Mizu)。今後ドラムが正式に加入すれば、完全に固定のバンドとなる。

 それぞれのメンバーは、M.K.5として活動以外にも、さまざまなバンドのサポートでも活躍している。さらに、M.K.5としてソロアーティストのバックバンドとしてフルサポートにまわることもある。「バンドはバンドでしっかり曲もライブもやってるんですけど、各々がサポートへ行ってソロで活躍できる人が集まってると自負しているので、そういう意味では強いバンドだと思っています」(Mizu)。MizuもYo-changもフュージョンが好きで、カシオペアからTスクエア、そしてDIMENSIONといった先輩たちのようなグループが目標だ。

 ワンマンライブの25日は、Mizuの30歳の誕生日の前日に当たる。「20代最後のライブなので、僕らが頑張るのはもちろんなんですけど,素晴らしい30代を迎えられるようにお客さんにも盛り上げて欲しいですね(笑)。ワンマンならではの特別編成も用意しているので,初めての人も気軽に遊びに来てください」(Mizu)。インストゥルメンタルならではのグルーヴとポップさを兼ね備えたM.K.5、今年の注目株としてこの機会にぜひチェックしてほしい。

OFFICIAL WEBSITE http://omizu-mk5.com/

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(ライブ情報)
『M.K.5 ONE MAN LIVE 2013』 〜Mizu 30th Birthday Eve〜
4月25日(木)@morph-tokyo
Open/Start 18:30/19:00
前売/当日 ¥3,400/¥3,900(共に1D別)
M.K.5 【Sax:Mizu/Ba:Yo-chang/Key:市原俊明/Gt:松井ジャーマンJr.】
サポートメンバー:Dr.遠藤勝彦(KAMIOKANDE)、Perc.金子力也





Interview&text : Eiji Kobayashi


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